東京の道路を覚えるなら「基本骨格」をマスターしよう!まずは高速道路【東京A2】

  • 2018.10.18
  • 2019.01.06
  • 東京
東京の道路を覚えるなら「基本骨格」をマスターしよう!まずは高速道路【東京A2】
公開  2018年10月18日

 

東京は,世界でも有数の大都市だ.それゆえ,特に東京の道路を覚えるのは,他の地域と比べても難しいように思えてしまう.

一方,ある程度の大きさの都市で,計画的に交通網が発展していれば,たいてい「基本骨格」なるものが存在する.その代表が,放射道路と環状道路だ.

実は,その基本骨格を覚えることで,関東の道路網を効率よく頭に入れていくことができる.今回はこの記事を読んで,一緒に道路マスターの下地作りをしていこう.

東京の道を覚えるのは難しいのか?

難しく感じるワケ

そもそも,東京はどれくらい大きな都市なのか.

国際的な都市の定義に照らすと,東京という都市は「東京都」や「23区」というより「首都圏」を指している.この首都圏を「関東大都市圏(さいたま市,千葉市,東京都区部,横浜市,川崎市,相模原市)」とすると,その人口はざっと3,700万人(2015年時点).なんと,日本国民全体の約30%が,国土のわずか3.7%の面積に集中している!これが良いことなのかどうか,一極集中が進んでしまったことの是非については今回放置だ.

で,これだけ人が密集していれば,それをさばけるだけの交通システムが出来上がる.首都圏の道路・鉄道ネットワークは,まだまだ問題を抱えていたり,未完成だったりとはいっても,世界的にみれば高度に発達している.

なので,地図を見てみると,建物や商業施設がスキマなく集まって,地下街や立体交差がはびこっている.どうしても文字やカラフルな長方形がギュウギュウ詰めになってしまい,パッと見で読む気が失せちゃう.だから東京の道は難しいと感じてしまう.

他にも,以下のような「運転のしにくさ」も関係しているかもしれない.

  • 交差点が複雑,信号の点灯サイクルが複雑,立体交差が多い
  • 右折や左折の専用車線がいきなり現れる
  • 路上駐車が多い
  • 路肩が狭い,ない
  • タクシーが猛スピードで走っている
  • 単純に車が多い など

海外と比べてみると…

しかし,東京の交通網は決して無秩序に発達したわけではない.放射道路と環状道路という基本骨格がしっかりしており,それ以外の道路も合理的に走行している.なので,実は覚えやすいのだ.

例えば,Googleマップ等で外国の都市の地図をみてみると,言わんとすることが分かるだろう.

以下は,バンコク(タイ)の一部だ.

小道(ソイ)は行き止まりばかりで,抜け道があまりない.それぞれの地区で思い思いに路地を作ったためで,まるで毛細血管のようだ.抜けられる道も,十分な交通量をさばくようなものではない.そのため,大通りのスクンビット通りをはじめとして,バンコクの渋滞は日本の社会の教科書に載るほどだ.

次は,ローマ(イタリア)の地図だ.

きれいに1周する環状道路(GRA)が際立ち,放射道路もみられる.しかし,都心はわりと無秩序に道路網が張っている印象をもつだろう.

ひるがえって,東京を見てみる.

鉄道網が重なってみえにくいが,道路網が「クモの巣状」に発達している.つまり,高速道路や大通りの走り方にはたいてい意味があるので,地図に載っているたくさんのノイズを削ぎ落としてその意味を意識すると,頭に入りやすい.

なお,東京の中でも地域によって小道の走り方は異なるが,その辺りの解説は今回割愛する.

基本骨格を覚えていく

さて改めて,環状道路は,都市の交通を効率良くする工夫の一つだ.詳しくは以下の関連記事を読んでほしい.

 道路塾
道路塾
https://roadlearning.info/road-pattern2
最短で道路をマスター!ナビ無しでも運転できる、道路網の学習室。

要は環状道路のおかげで,都心に用のない車が都心を通らなくて済むようになり,渋滞を分散・解消することができる.

現状,東京近郊には高速道路と一般道の両方に,いくつもの環状道路と放射道路がある.細かい定義や厳密な通りの名称はWikipediaなどを見れば載っているので,興味がある方は見るとよいが,道を効率よく覚える上でそこを極める必要性はあまりない.

まずは高速の環状道路 4本

初学者であれば,まずは以下の4つの環状道路を覚えておこう.

高速 都心環状線・中央環状線・外環道(がいかんどう)圏央道(けんおうどう)

 
 
 重要な環状道路 4本 
 

4本の環状道路の位置関係は下のシェーマのようになる.

皇居を中心とし,そのそばを「都心環状線」が一周する.残りの3本は,お役所や道路マニアの間では「3環状」と呼ばれていて,最近になってようやく整備が進んできている.道路のお役所「国交省」のサイトから一文だけ引用した(この段落の下にある).この4本以外の高速や一般道の環状道路はあとで覚えていけばよい.(もしそれがなじみのある道路,地元の道路であるなら,ぜひ今の時点でこのシェーマに自分で追加で描き込んでみるといい)

首都圏の道路交通の骨格として,3環状9放射のネットワークが計画されたのは,1963年.以来,東名,中央,関越,東北道など放射方向の高速道路が整備される一方,環状方向の高速道路の整備は遅れました.

― 国土交通省関東地方整備局
http://www.ktr.mlit.go.jp/road/shihon/index00000002.html

次に高速の放射道路 6本

高速道路にしぼって,6つの放射道路を覚えよう.

高速 東名・中央・関越・東北・常磐(じょうばん)東関東(ひがしかんとう)

 
 
 重要な放射道路 6本 
 

大枠をとらえる目的なので,一般道の放射道路はいま考えなくて良い.基本的に,主要な国道が高速道路に並行している.

 

6放射の位置関係を先ほどのシェーマに描き足した.他の高速の放射道路はあとで覚えればよい.6つの順番がまだ記憶に定着していない場合はこのまま読み続けてほしい.6放射の順番が分かっている方は,「高速6放射の順番を覚える」の項をすっ飛ばしてOK.

高速道路を個別に呼ぶとき,「〇〇高速」と「〇〇道」という呼び方があるが,これは路線によって変わる.

「〇〇高速(〇〇高速道路)」:東名・名神・新東名・新名神の4路線だけ
「〇〇道(〇〇自動車道)」:他の高速道路

ちなみに,都市高速(首都高,阪神高速,北九州高速,福岡高速,名古屋高速)の呼び方は“東名派”だ.

個別に呼ぶのでなければ,日常生活では全部引っくるめて「高速道路」と呼べばOK.

高速6放射の順番を覚える

なじみのない方は,美味しい食べ物や有名な名所と関連づけて覚えてみよう!

時計回りに1つ目の「東名高速」

名前のとおり東京と名古屋を結ぶ(東京IC〜小牧IC).海沿いに,神奈川,静岡を通る東海道ルートである.沼津,焼津やいづなど美味しい海鮮が食べられるイメージを持って!

2つ目の「中央道」

実は東名と同じく,東京と名古屋を結んでいるが,内陸(山の方)を通るルートである.山梨,長野,岐阜を通る.甲州のぶどう畑,ワイン,ワイナリーのイメージ!

3つ目は「関越道」

関越道は,関東と新潟(越後国)を結ぶルート.地図上は11時方向に伸びる.埼玉,群馬を縦断し,沿道には全国有数のスキー場や温泉地が多数ある.草津温泉,伊香保温泉,苗場スキー場!こんにゃく,笹だんご,日本酒以外にも山の幸たくさん!

4つ目の「東北道」

東北道は文字通り,東北を縦断する日本最長の高速道路.東北に向かうので地図上を真上に伸び,埼玉,栃木を縦断する.宇都宮の餃子,日光のゆばを食べよう.

5つ目は「常磐道」

常磐道は茨城を縦断し,福島浜通り(海沿い)を北上する.霞ヶ浦,ひたち海浜公園のネモフィラ,納豆,常陸牛,あんこう鍋,福島第一原発のイメージ.

6つ目は「東関東道」

千葉から茨城の鹿行(ろっこう)地域(海沿い)へ至るルート(未通区間あり).成田空港で覚えよう.

まとめテスト

まずは,首都圏の数ある道路のうち,4環状と6放射にしぼって覚えていただいた.

 

図の高速道路はどれか,1つ選べ.

東京都心から甲府へ向かう高速道路

中央自動車道は,高井戸から西へ進み,八王子,山梨(大月,甲府,小淵沢),長野(茅野,諏訪,飯田),岐阜(中津川,多治見)と内陸を通って,名古屋圏(小牧)へ至る.

さいごに

ここまでの話は,首都圏の広い範囲で道に詳しくなりたい方に必要となってくる大切な知識だ.土地勘のない人には,ここで是非覚えておいてもらいたい.それぞれの道路の詳しい話は,また別の記事で取り扱う.

まずは都心の道に詳しくなりたいという方も,基本情報として知っておいてほしい.

次は,一般道の環状・放射道路をみていこう.

 

※ このサイトでは,わかりやすさを優先して筆者なりの解説を展開しています.厳密な定義や解釈と異なる点があったり,割愛したりすることもある旨,ご容赦ください.

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